過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/10/27(土) 11:25:25.84 ID:0Sy3kmroo
私が、佐倉杏子や巴マミや美樹さやかと一緒になってワルプルギスの夜を撃墜した日から数ヶ月後、
佐倉杏子と沢山の風車の見える河川敷で座って話し込んでいた。
「杏子……。そう言えばあなたに聞きたい事があるのだけど」
「あん? 何だ?」
私と佐倉杏子はワルプルギスの夜を倒した後、こうして週に二回ほど河川敷で出会うことにしている。
その理由は、これから先に魔女をどうするかとか、他愛もない話をしたりとか、
魔法少女である私達がこれから先どうするのかとか、そうして意見を交換し合う為だ。
そして今私は、トラックに轢かれそうになったまどかを助けた時の話を佐倉杏子から聞いていた。
「杏子……。あなたが初めてまどかを助けた日の事なのだけれど。どうしてあなたはこの町にいたのかしら?」
私の記憶では、たしかあの日はこの見滝原には佐倉杏子はいない事になっていたはず。
その事が不意に気になった私は、彼女に対してそう質問をしてしまった。
「……いちゃ悪いのかい?」
佐倉杏子は何かを隠すように私に質問を返してきた。
「いいえ、それは別にいいのだけれど。ただ、いつもの別の時間軸のあなたならその日は、
この町には居ない事になっているのよ。それが不思議で気になってしまってね。」
「…………やっぱり、言わなきゃダメ?」
「気になって仕方がなかったから、あなたが本当に話すのが嫌じゃなければ是非とも話して欲しいわ」
佐倉杏子はとても悩みながら唸って、その日の出来事を答えようかどうか迷っていた。
「はぁ……。 まあ、悩んでてもしゃあないから話すわ」
その日の出来事を話す覚悟を決めた佐倉杏子だったが、あまり乗り気ではなかった。
「ええ、お願い」
そして、杏子はまどかと出会うまでのいきさつを語りだした。
「実はさ。その日は風見野で魔女と戦っていたんだよ。そんで、あたしがちょいと油断したら、その魔女がいきなり逃げ出してさ」
佐倉杏子は、その時出会った魔女の話を悔しそうにしていた。
「それで?」
「うん。しかもそいつがやたらと素早くてさ。厄介な事にマミがいる見滝原まで逃げてしまったんだ。
でも、あたしは自分の獲物を取り逃がすのは嫌いな性分だから、仕方なく見滝原に立ち入ったのさ」
「なるほど。あなたらしいわね」
「ああ。それから何か考え事しながらトロトロと歩いてるまどかが、トラックにはねられそうになった所を助けたってわけ」
「そうだったの……。それで、その魔女は?」
「知らね。まどかを助けていたら、いつの間にかいなくなってしまったよ」
私は悔しがっている佐倉杏子のその話を聞き終わると、無性に申し訳なく思ってしまい謝ってしまう。
「なんていうか……。ごめんなさい」
私がそうして謝ると佐倉杏子は笑いながら私の事を慰めてくれた。
「へへ。別にほむらが謝る事じゃないさ。まあ……よく考えたらその魔女も変な奴だったな」
「変な魔女?」
私は、佐倉杏子の話す魔女の事が気になってしまい、話の続きを催促した。
「なんて言うのかな。あたしの勘違いかもしれないけど、ほむらと似たような力を使う奴だったのかもしれない」
「私と同じ力を……?」
まさか私以外にも時を操る事ができる魔法少女がいて、その子が魔女にでもなってしまったのだろうか。
そう考えると、私は無性に悲しくなってしまった。
「そうだ! あの時、時を停めやがったからあいつは逃げる事ができたのか……。ちくしょう! 惜しい獲物を逃がしてしまったな」
だけど佐倉杏子の話を聞いた私には、二つ程気になる事があった。
一つは、どうして時を操る事ができるのなら時を停めている間に佐倉杏子の事を殺してしまう事も可能なはず。
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