過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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84: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/11/01(木) 20:36:16.73 ID:7a/eSL2ao
 あの超弩級の魔女であるワルプルギスの夜を、私は曉美さんや佐倉さんや美樹さんと一緒になって倒した事によって、
この見滝原に平和が訪れていた。
 そんな途方も無い出来事から数ヶ月たったある日、私は自分の家で寛いでいた。

「はあ……暇ね……」

 最近は魔女もあまり出てこなかったものだから私は何もする事がなかった。そんな中、
今日は特に暇だったのでテーブルの上に顔を乗せてだらりとしていた。

「でも、これも平和な証拠なのよね……。一応グリーフシードの予備もあるにはあるし、魔法を使う事もないから心配はないのだけれど……」

 それにしても暇でしょうがなかった私は、とりあえず外に出る事にした。

「うーん……。とりあえず公園にでも行ってみようかしら……」

 そして私は家の鍵をかけて近場の公園へと足を運んだ。



 公園に来てみたのはいいものの、一人で来るのは間違いだったと私はとても後悔していた。

「うう……。やっぱり一人で公園なんてレベルが高すぎたかしら」

 結局私は何もする事が無かったので、一人寂しくベンチに座るしかなかった。

「まあ、誰もいないからまだいいわ。……それにしても、綺麗な青空ね」

 私が何も考えずにベンチに背中からもたれ掛かって空を仰いでいると、
突然ベンチの横から鹿目さんの声が聞こえてくる。

「あ、マミさん?」

「うわぁ!?」

 突然の事にびっくりしてベンチから飛び退いた私は変な声を出してしまい、
それに反応して鹿目さんもとても驚いて可愛らしい叫び声をあげていた。

「きゃ!? びっくりしたあ……」

「ごめんなさい……」

 別に謝る必要は無かったはずなのに、私はつい鹿目さんに申し訳なく思い謝ってしまった。
 そんな私に対して、鹿目さんは質問をしてくる。

「えと、今日はどうかしたんですか?」

「えっ!? ……うん。ちょっと暇だったから散歩のついでに公園に来てみたの」

 本当は、お家でお菓子を食べながらダラダラするのも飽きたから仕方なく公園に遊びに来たなんて、
先輩である私には絶対に口にはできなかった。

「えへへ! マミさんの気持ちとても分かります。 わたしも、お家にいて暇でしたから、
こうしてタッくん……弟のタツヤを連れて一緒にお散歩してたんです」

 よく見ると鹿目さんの後ろにとても可愛い男の子がいる事に私は気付いてしまった。
 男の子は私を見て不安がっているのか私の顔をじっと見ていた。

「ほ〜ら、タッくん。お姉ちゃんの先輩のマミさんって言うんだよ。挨拶は?」

 タツヤくんは私の顔をじっと見ながら、何かを訴えかけていた様にも見える。

「……じー」

 このままだと拉致があかないので、私からタツヤくんに挨拶をする事にした。

「うふふ。私のの名前は巴マミ。よろしくね、タツヤくん」

 自己紹介をして私はタツヤくんに手を差し出した。すると、タツヤくんはおそるおそる手を延ばして私の指を優しく握ってくれた。

「あいー。よろしくー」

 タツヤくんは安心したのか、笑顔を浮かべて私に挨拶をしてくれた。

「えへへ! タッくん良かったね。これでマミさんはタッくんのお友達だよ〜」

「あいー! まみともだちー」

 タツヤくんは元気そうにバンザイをしていた。


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