過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/10/17(水) 23:30:21.14 ID:GMQfU+T3o



「……落ち着いた?」

「うん……、何度も悪い……」

 わたしは、杏子ちゃんをゆっくりと胸から離して元の席へと戻りました。

「えへへへ、良かった……。杏子ちゃんが優しい子で」

「あたしが優しい……だと……? どこがだ?」

 杏子ちゃんは、わけが分からないという顔をしながらわたしを見ていました。

「だって杏子ちゃんったら、妹さんの為にすぐに泣いてあげられるんだもの。そんな子が、優しくないわけないでしょ」

「えっと……。その……ありがと……」

 照れている杏子ちゃんを見ていると、何だかこっちも嬉しくなってきてしまいます。

「あ、そうだ!」

「ん? どうしたんだい?」

 わたしは、とても良い事を思い付きました。

「杏子ちゃんさえ良ければ、いつでもわたしの家に遊びにきてよ!」

「……ええええええ!?」

 杏子ちゃんは、とても驚いていました。

「でも……悪いよ……」

「んーん、家のパパとママにも少しだけ杏子ちゃんの事を話しておくから大丈夫だよ!」

「いや、そうじゃなくて……。ああ、もう!」

 杏子ちゃんがいきなり叫んだので、わたしは驚いて変な声を出してしまいました。

「ひゃん!?」

「あっと……悪いね。まあ、まどかが良いって言うんなら仕方ないよな……」

 杏子ちゃんのその一言でわたしはとっても嬉しくなって、満面の笑顔で杏子ちゃんの両手をギュッと握ってしまいました。

「うわあ〜い! ありがとう杏子ちゃん!」

「……へへ、こちらこそありがとよ……!」

「それじゃ、わたしの家まで案内するね!」

 わたしはそう言って、ファミレスでの会計を済ませてから、杏子ちゃんをわたしの家の前まで案内する事にしました。



 杏子ちゃんをわたしの家に案内している途中、杏子ちゃんの気になる事があったので、彼女に質問をしてしまいました。

「あの、杏子ちゃん」

「なんだい、まどか」

「その、杏子ちゃんの話の中の白い天使ってもしかしてきゅうベエの事……なのかな?」

「……っ!?」

 杏子ちゃんは、わたしの口からきゅうベエと言う単語が出てきた事に非常に驚いて、わたしの肩を思い切り掴みかかりました。

「おい! 知っているのか!?」

「痛い……。痛いよ杏子ちゃん」

 痛がっているわたしを見た杏子ちゃんは、申し訳なさそうに肩から手をどけてくれました。


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