過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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◆GnIWQD74f.
[saga]
2012/11/01(木) 21:49:48.21 ID:iMajLsD9o
「好き嫌いが無くてタッくんは偉いなー! パパは嬉しいぞ」
「うれしーぞー!」
(ああ……。タツヤくんを見ているだけでなんだか癒されるわね……)
タツヤくんの可愛らしい行動を見ているだけで、私の中に幸せが込み上げてきてニヤニヤが止まらなかった。
(もしも私にも弟がいたらこんな感じだったのかしら。……もう、あの頃には戻れないけれど……)
楽しそうに過ごしている鹿目さんの家族を目の当たりにしていると、私はお父さんとお母さんの事を思い出してしまい、自然と涙が零れ落ちてしまった。
「あれ……私どうして……」
「マミさん……」
泣いている私を見た鹿目さんは、とても辛そうな顔をしていた。
「大丈夫かい? はい、ハンカチ」
心配そうな顔をしていた詢子さんが私にハンカチを手渡してくれた。
「……ごめんなさい。ちょっと昔の事を……思い出してしまって……。つい涙を……」
「あ、そういえばまだ巴さんの親御さんに断りの連絡を入れてなかったね」
「あ、パパ……。そのね……」
鹿目さんは泣いてしまって喋るのも辛かった私に代わって、私の両親が交通事故で亡くなってしまった事を説明してくれた。
「……と言う訳なの」
「そうだったのか……。すまなかったね巴さん」
「いいえ……。いいんです」
知久さんは自分が私の古傷を抉ってしまったのだと勘違いしてひどく落ち込んでいたので、私は心から気にしていない事を知久さんに伝えた。
それから詢子さんがとても真剣な表情で私の目を見たと思ったら、すぐに優しい表情へと変わった。
「……マミちゃん。もしあなたさえ良かったらさ、いつでも遊びに来なよ。あたしは平日は夜しかいないけど、
休日なら大体いるからさ。なんていうか、マミちゃんのお話をもっと聞いてみたいんだ……」
詢子さんのその話を聞いて私はとても嬉しくなってしまい、更に涙を流してしまった。
「うう……詢子さん……。本当に……ありがとう……ございます……!」
泣いている私を気にしてくれたのか、タツヤくんが心配そうに私の顔を覗き込んでいた。
「マミどったの?」
「マミさんはね……。御飯がとっても美味しくて泣いているの」
鹿目さんはタツヤくんを悲しませない様にとフォローをしてくれた。
「あははは! ごはんおいしー!」
タツヤくんの純粋な笑顔を見ていると、私は自然と元気を取り戻してしまいそうになる。
「ええ……。みんなで食べるご飯はとっても美味しいわ」
そう言って、私はタツヤくんの頭を優しく撫でてあげた。すると、タツヤくんはとても楽しそうに笑っていた。
「あははははー!」
とても楽しそうに笑っているタツヤ君を尻目に、鹿目さんは私の心配をし続けてくれていた。
「マミさん……。もう落ち着いた?」
「ええ、おかげさまで。お二人にもお恥ずかしい所を見せてしまって申し訳ありません」
私は詢子さんと知久さんに対して申し訳なく思い、深々と頭を下げてしまった。
「あははは。いいってば〜。それはそうと、あたしは個人的にマミちゃんの事を気に入ったから、もっとお話し聞きたいな〜」
「うん、そうだね。もしも巴さんさえ良かったら、僕も巴さんの話を聞きたいな」
「ききたーい!」
「えへへへ! マミさん大人気だね〜!」
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