過去ログ - まどか「杏子ちゃん、それはちょっと食べすぎじゃない……?」
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98: ◆GnIWQD74f.[saga]
2012/11/01(木) 22:25:26.88 ID:fvCY9+8Qo
 私は自分の髪を少しいじりながらまどかさんにそう言った。

「そういうものなんでしょうか」

「ええ、そういうものよ。それにほら、私が髪を解いてもある程度巻いた後がついてないかしら?」

 私がまどかさんに巻いていた部分の髪を見せると、彼女は感心したように驚いていた。

「おお〜。……あの、マミさんの髪触ってもいいですか?」

「ええ、いいわよ」

 そして、まどかさんは恐る恐る私の髪を撫でるように触っていた。

「わあ……。とってもフワフワしていて柔らかいです……。それで、こんなにまとまるなんて羨ましいなあ……」

「うふふ。でもまどかさんは、その髪の方がまどかさんらしくて私はいいと思うな」

「やっぱりそうなんでしょうか……」

 自分の髪に対して少し不満そうにしていたまどかさんに、少しでも満足してもらう為にも私は例え話をした。

「例えば、私がまどかさんのような髪型をしているとどう思う?」

 私が例え話をすると、まどかさんはしばらく考えながら唸っていた。

「うーん……。あ、何だかマミさんが別の意味で可愛くなったような……。でも、イメージとは違うなって思います」

「でしょう。逆にあなたが私の髪型をしているのを想像すると、やっぱりイメージとは違うもの」

 そう言いながら私は、自分の髪型をしたまどかさんの姿を想像してしまって、割と似合ってるかもと思ってしまった。

「えへへ……。全然違いますね」

 まどかさんも私の髪をした自分の姿を想像してしまったのか、苦笑いしていた。

「でしょう。だから無理して真似しなくてもいいのよ。あなたも私もね。いつも通りが一番だわ」

 私が少し笑いながらそう言うと、まどかさんも釣られて楽しそうに笑っていた。

「えへへへ! そうですよね。無理しても辛いだけですよねっ!」

「ええ、その通りよ」

 そうして楽しい話を二人で続けていると、まどかさんが眠たそうに大きく欠伸をした。

「ふわあ……! ……あう。ごめんなさい……」

 まどかさんの机に置いてある光る置時計を見てみると、時刻はもう十一時を回っていた。
 流石にこの時間ともなると普通の中学生の子なら、もう寝ている時間だと私は思い、
もう寝ようとまどかさんに提案した。

「うふふ。もう寝ましょうか」

「はい……。おやすみなさい……」

 まどかさんは結局私と一緒のベッドの中で、そのまま眠りに落ちてしまった。

「すー……すー……」

(はあ……。今日はとっても充実した一日だったわ。本当に公園に行って良かった……)

 私はまどかさんの可愛いらしい寝顔を見ながらそんな事を考えていた。

(それにしても、神様は本当にいるのかもしれないわね。こんなに嬉しい出会いを作ってくれたのだから。
もしも、あの時暇じゃなかったり公園に行かなかったら、私はきっとまどかさんのご家族の方とも知り合いになれなかったのよね。
それにしても、可愛い寝顔……。何だかとってもほっこりしちゃうわ)


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