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884: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/11/09(金) 23:10:11.38 ID:N/e4ul+Q0
2、とりあえず、噴水の縁に座る

とりあえず、貴方は本来の目的である寛ぐ事を優先して、噴水の縁に座った。

流れる水の音を聞きながら、空を見上げる。
夏の夜風に吹かれながら、星を見る。
学院の街頭の明かりに掻き消されて、良く見えないが……美しいものだ。
ちらちらと瞬くあの星は、今この瞬間も生きているのだろうか。そんな事を考える。

先生１「――さんさあ」

貴方「はい」

先生１「頑張り過ぎちゃ、駄目よ。悪い事じゃないけど、駄目だよ」

先生１「たまには止まって、ゆっくりしたらいいよ。転んで怪我したら、大変だから」

……何の事だかさっぱり分からないが、こうして唐突に話しかけてきたのだから、大切な話なのだろう。

貴方「……分かりました」

先生１「今は分からないわ。憶えておきなさい」

貴方「分かりました」

先生１「面倒だから、愛しのハニーにも伝えておいてよ」

貴方「……分かりました」

愛しのハニーとは、眼鏡の事だろう。自分が受け持ったクラスの生徒なのだから、それくらいやれと言いたい。
まあ、貴方は眼鏡と一緒にいる事が多いので、手間を省いて効率を良くしたと言えば、その通り。
ただの横着も、やり方によっては認められると言う良い例である。絶対に、真似したくないが。

先生１「……大変よね、才能持ちは」

何の事かは分からないが、本当に分からないので、貴方は何も言わない事にした。

貴方はそんな話をしながら、噴水で寛いだ。

□―――――□
｜貴方の部屋｜
□―――――□

部屋に戻った貴方は、ベッドに倒れ込む。

そのまま目を閉じ、今日一日を振り返った。

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