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920: ◆EEWQeQ.ZIg[saga]
2012/11/10(土) 00:41:20.35 ID:8Xz8PcqS0
腕が疲労で上がるのを拒否し始めた頃、そろそろ、夕食の時間。
貴方は今が好機と、このスピード地獄から抜け出そうと考える。

貴方「そろそろ夕食の時間なので、今日は、このくらいで……」

そう言った貴方の腕を、がしっと掴むのは先輩の右手。
まるで意味が分からない貴方は、思わず先輩を見つめる。

先輩「遊び倒すのよ」

貴方「夕食……」

先輩「遊ぶの！」

貴方「はい」

貴方は諦めて、先輩と遊び続ける事にした。
まさか、拒否権すら無いとは、思わなかった。

暫くして、先輩の部屋の扉がノックされる。

先輩「あら、誰かしら……ちょっと待っててね」

ちょっとの解放に貴方は喜びつつ、今の内にできる限り体を休めようとする。
……この学院では、貴方が来るまで唯一の男子だった先輩。
そのくせ、美貌は生半可な女性では太刀打ちできないくらいで、その所為で、一歩退かれる事が多かったと言う。

寂しいに、違いない。貴方にはいまいち分からないが、そうだろう。
その結果、その反動が、そのツケが、貴方に回されている。何分の一か、自業自得であるが。
貴方に気を許してくれているだけ、ありがたい話だとは思うが……。

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