過去ログ - ハクオロ「うたわれるゴロー!」 エルルゥ「Season2!」
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◆M6R0eWkIpk
[saga sage]
2012/10/21(日) 22:13:20.07 ID:3mPNrYjSO
第二十七話「クンネカムン・箱庭のタコ焼きと豆かんてん」
〜 トゥスクル皇城・寝室 〜
生と死を繰り返す輪廻の部屋……寝室。
夜の闇に包まれた部屋で皇(オゥルォ)は独り、酒をあおっていた。
ハクオロ「…………ふぅ」トクトク… グイッ
「……こんなに静かだったのだな」
今、皇の寝室に彼以外誰もいない。
いつもならば必ず誰かがやってきて……
共に盃を交わしたり、就寝前に仕事を持ってきたり……
そんな慌ただしい日常だったのに――
ハクオロ「あの者達が居ないと、これ程寂しいものだったのか……」
トン トン トン…
発光石の灯りが階段から室内の暗闇を照す。
エルルゥ「ハクオロさん、怪我の具合を見に来ました」
ハクオロ「エルルゥ……」
重い空白が二人を支配する。
耐えきれなくなったエルルゥが、口を開いた。
エルルゥ「……サクヤさんとヒエンさんには、伝えておきました」
ハクオロ「……………………そうか」
伝えられたのはサクヤ達の祖父、ゲンジマルの死。武人として生きた漢の最期。
エルルゥ「明日、クンネカムンに出発するそうです……」
ハクオロ「……護衛の隊をつけてやれ。我々は、アルルゥ達を探す」
エルルゥ「ま、待って下さい! 何か心当たりがあるんですか?」
ハクオロ「…………『箱庭』だ」
エルルゥ「箱庭?」
ハクオロ「ゴローさんとあの『ムツミ』と呼ばれていた娘が話していた」
「他の者は『箱庭』に置いてきたと」
ハクオロ「其処に、向かう」
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