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551: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2012/11/29(木) 06:15:41.47 ID:lqapAszKo

束「ふむふむ……おっ、何か面白いパッチが2つほど当てられているね」

岡部「……」

 そのパッチと言うのは勿論“牧瀬 紅莉栖”が自作し当てたものである。

 1つはエネルギー供給を自動でカットする機能をカットするパッチ。
 もう1つは、パラダイム・シフトの出力をカットするパッチ。

 考えてみれば、2つともが元々あった能力を制限するパッチであった。

束「なるへそぺるせぽね……中々良いエンジニアが居るようだね、ほー……しかしまぁ良くわからない仕様だねこの子は」

 束にして良くわからない仕様と言いせしめる。
 コアは頑なにその全貌を見せようとはしなかった。

束「干渉を拒否ってるねこりゃ。全部自分でやりたがってるや」

 なおも高速でキーボードを叩く手を止めない束。
 6枚のディスプレイは次々にデータを表示していく。

岡部「で、結局何かわかったのか?」

束「んー? まぁ、ちょこっとだけどね……それにしても此処へ来て随分と実戦を組めているじゃないか、あとちょっとだね」

岡部「?」

 束は、こっちの話しだよと付け加えた。 
 そしてまたブツブツと独り言のように語り始める。

束「制限? リミッターか、があと……枚、コレは外部からじゃ無理だなぁ……意味わからん。ワンオフもまだ……、セカンドシフトも……」

 高速で端から端まで動く眼球。
 一字も漏らさず、膨大なデータを目で見て読み取っている。

 通常のエンジニアでは見れない情報。
 コアのブラックボックスに当る、深層部のデータを読み取っていた。

 ソレでも全てを掴むことが出来ない。
 束に掴めないのなら、この世界でそれを知ることが出来る人間など居ないことになる。

岡部「……」

 岡部はただただジッと、稀代の天才が満足するまで付き合うしかなかった。
 それから数分後。

 耳を劈く様なアラートが施設一杯に鳴り響いた。


 ──ジリリリリリリリリリ!!!


 “RED ALERT”
 緊急事態を告げる警告音。
 


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