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569: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2012/11/29(木) 06:25:57.29 ID:lqapAszKo


 市街戦を想定された町は、今や濃霧に包まれていた。
 ハイパーセンサーを鈍らせる効果を持つその霧のお陰で、ISを纏っていても目下1メートル先も見えないほどである。

 そんな状況下で、作戦司令室から覗くカメラが全容を捉える事など出来様はずも無かった。

真耶「ダメです……突然発生した濃霧の影響でモニターが映りません」

千冬「っち……」

 ただ、ひたすらに白む世界を映すディスプレイに千冬が舌打ちをした。
 襲撃者の侵入から数十分立った今、一向に現状が把握出来ていない。

 それと言うのも“何故か”各機械が動作せず、動こうにも動けないでいたからだ。

 濃霧を映し出すモニターを見て、生徒が呟いた。
 織斑 一夏だ。

一夏「なぁ、この霧……って……」

ラウラ「あぁ。見覚えがある」

セシリア「倫太郎さんの装備に、このような霧を発生させるものがありましたわね……」

千冬「……」

 その台詞を聞き、千冬の眉間に皺が寄る。
 つまり、現場には岡部が居ると言うことだ。

 そして岡部が直前に束と接触していたのは、最早確定的である。
 幾つかの辻褄が合い、ギリッと歯を軋ませた。

真耶「各部ロックが掛かっています……この部屋にも外部から強烈な妨害が入り、出ることが出来なくなっています……どうして」

 何時の間にか閉じ込められた。
 現在、この島に居る専用機持ちは殆どがこの部屋に集っている。

 この司令室は核シェルターにもなっているので、完全にシャットアウトされた場合はISを持ってしても壁を破壊することは出来ないだろう。

千冬「完全に閉じ込められたか……」

 ぽつりと呟いた千冬の言葉を、全員が耳にした。

 


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