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576: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2012/11/29(木) 06:30:02.82 ID:lqapAszKo


エム『……』

 練達の狙撃者であれば、銃から放たれた弾丸がタバコを打ち抜いた感触すら感じ取る事が出来ると言う。
 エムも言わずと知れずその境地に立っている者である。

 対象を捉え、撃ち抜けば感触で相手の息を止めたかが掴める。
 先ほどの攻撃は完璧に対象の頭部を捉え、消滅させるに相応しい攻撃力をもった射撃だった。

 しかし、手に残る感覚。
 それは相手を殺したとは思えなかった。

エム『気配が生きている……』

 ぐっ、と“スターブレイカー”を握る手に力が入った。
 相手が生きているのであれば、逃走……或いは再度攻撃を仕掛けてくるだろう。

 そして先ほどの相手であれば、後者を選ぶ類の人間であることは一度まみえれば察しが付く。
 エムは再び警戒を強めた。 



 -12:12:96-



 背後から弾丸の射出音が響き渡った。

エム『……ふん』

 濃霧の向こうから襲い掛かる弾丸の雨。
 速射性高く、威力も充分に見込めるソレを完全に回避することは難しい。

 一瞬の判断でエムは“エネルギー・アンブレラ”をもってして、その攻撃を防御した。
 全ての弾丸はその傘状の防御網を突破することは出来ず弾かれる。

 弾着を確認し、即座に射撃位置を見出し霧の向こうへとレーザーガトリングを放つ。
 しかし、攻撃が当った感触は無くまた霧の作る静寂だけが町を覆った。

岡部『厄介なのはあのシールドビットだな……』

 ビルの影に隠れ、パラダイム・シフトで様子を伺う。
 敵の装備は大方把握出来た。

 大型の銃剣ライフル。

 小型のレーザーガトリング。

 そしてシールドも兼ねた6機のビット。
 


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