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615: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2012/12/01(土) 04:54:05.29 ID:euuDCpEYo

岡部『俺は……進展させたくないのかもしれないな』

 そう独り言を呟く岡部の表情には、悲しみの色が浮かんでいた。





紅莉栖「よーーやく、見せる気になったか」

 開口一番に文句を吐いた紅莉栖は“石鍵”に各種ケーブルを繋ぎながらも、言葉を続けた。
 岡部は黙ってそれを受け止める。

紅莉栖「帰ってきたと思ったら新しい装備が出来てるし……かと思ったらそれを見せないし。
    っつーか元気無いし……ってか、合宿中一度も連絡してこないし」

 何やら、合宿中に一度も連絡をしてこなかったことに対して一言があるような紅莉栖ではあるが、
 それを気に留める余裕を今の岡部は持ち合わせてはいなかった。

紅莉栖「しかも襲撃があって、実戦戦闘したとか……心配するだろ、常識的に考えて……」

岡部「すまん……」

 しおらしくなる声色。
 実際、紅莉栖が一番心配しているのはソレだった。

 “亡国機業”の襲撃。
 実戦を経てIS学園に帰ってきた岡部は、元気が無い……と言うよりも何か悩みを抱えている表情を作っていた。

 何を聞いても答えようとはしない。
 機体を見せようともしない。

 紅莉栖はただ、待つことだけしか出来ない。
 そしてそれは実り、今“整備室”でこうしてさらに進化した“石鍵”のデータを見ることになっていた。
  
 しかし、それよりも紅莉栖にとっては岡部に呼び出されたことが嬉しかった。
 


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