過去ログ - Steins;Stratos -Refine- U
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◆H7NlgNe7hg
[sage saga]
2013/01/15(火) 01:40:35.49 ID:vK3+QNrco
◇
紅莉栖「あっ、あのほぅ──ッッ」
緊張のあまり舌が絡まる。
手にはじっとりと汗が滲み、空調の効いた部屋であるのに背中も汗でべっとりとしていた。
一夏「大丈夫か? ええと、水は……」
紅莉栖「いっ、良いから!」
水を探そうと立ち上がろうとした一夏を静止する。
こほん。と大きめに咳払いをして口再び開いた。
紅莉栖「わ、私は──……」
一夏「……」
一夏は黙って紅莉栖の瞳を見続ける。
相手が何を言おうと、全てを受け止める覚悟がこの男には出来ていた。
紅莉栖「わかりやすく、簡潔に、有体に言うのであれば──」
一夏「……」
紅莉栖「す、ぱい……なのかも、しれ……ない……」
言った。
スパイと。
告白した。
いつのまにか体勢は前屈みになり、視線は自分の膝小僧ばかりを映している。
一夏がどんな表情をしているのか怖くて見ることが出来なかった。
しばしの沈黙があり、一夏が口を開く。
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