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791: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/01/15(火) 01:40:35.49 ID:vK3+QNrco





紅莉栖「あっ、あのほぅ──ッッ」

 緊張のあまり舌が絡まる。
 手にはじっとりと汗が滲み、空調の効いた部屋であるのに背中も汗でべっとりとしていた。

一夏「大丈夫か? ええと、水は……」

紅莉栖「いっ、良いから!」

 水を探そうと立ち上がろうとした一夏を静止する。
 こほん。と大きめに咳払いをして口再び開いた。

紅莉栖「わ、私は──……」

一夏「……」

 一夏は黙って紅莉栖の瞳を見続ける。
 相手が何を言おうと、全てを受け止める覚悟がこの男には出来ていた。
 
紅莉栖「わかりやすく、簡潔に、有体に言うのであれば──」

一夏「……」

紅莉栖「す、ぱい……なのかも、しれ……ない……」


 言った。


 スパイと。
 告白した。

 いつのまにか体勢は前屈みになり、視線は自分の膝小僧ばかりを映している。
 一夏がどんな表情をしているのか怖くて見ることが出来なかった。

 しばしの沈黙があり、一夏が口を開く。
 


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