過去ログ - Steins;Stratos -Refine- U 
1- 20
847: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/01(金) 03:39:34.35 ID:Hb1g5ViGo

紅莉栖「完了」

岡部「……」

 これで、トーナメントを勝ち抜き優勝する目は潰えただろう。
 岡部がどれほどに鍛錬を積もうと、努力の練磨で言えば他の代表生に及ぶはずがない。

 “IS”のスペックが落ちた以上、岡部に勝利の糸口は存在しなかった。

岡部「さて……明日はまゆり達が来るはずだ。せいぜいリーダーらしく、華々しいところを見せんとな」

紅莉栖「そうね。せめて一回戦くらいは勝ち抜いて欲しいところだけど」

岡部「そうだな……」

 おそらくは、無理だろう。
 戦闘力が低いと見て取れる“更織 簪”にすら勝てるとは思えない。

 “刻司ル十二ノ盟約”による、敵の行動予測や策敵能力が失われた効果はそれ程に大きい。
 けれど、それを削ることは岡部にとって戦果を得るよりも大事な選択だった。

岡部「よし、全て終わったな」

紅莉栖「滞りなくね」

岡部「さっさと眠るとするか。明日はトーナメントだ」

紅莉栖「そうね……」

 どこか晴れない岡部の表情。
 それに釣られて紅莉栖の表情もどこか影を帯びる。

 “全学年個人別トーナメント”。
 このイベントが過ぎれば冬季休暇に突入する。

 近頃は自身を含め、色々と多忙すぎた。
 岡部……と、誰かを誘ってどこかへ羽を伸ばしに行こう。

 クリスマスに遊んでも良いし、年末年始をラボで過ごし年を越すのも素敵かもしれない。
 岡部と同様、紅莉栖も同じことを思い描いていた。

 12月23日。

 夜が明ければ、クリスマス・イヴが顔を出す。
 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/724.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice