過去ログ - Steins;Stratos -Refine- U
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◆H7NlgNe7hg
[sage saga]
2013/03/06(水) 02:25:59.58 ID:+PGmaAWdo
……。
…………。
………………。
紅莉栖「当っちゃった……わね」
岡部「あぁ……」
2人、肩を並べてモニターを見つめる。
控え室の電光掲示板には、目立つ赤色で“次戦です。準備をして下さい”と発光していた。
紅莉栖「大丈夫……?」
岡部「……」
口が開かない。
大丈夫もなにも、戦うしかないのだ。
やらねばならない。
“石鍵”を展開し、纏い、戦わねばならない。
岡部「紅……莉栖……」
紅莉栖「ん?」
岡部「目を……瞑ってくれないか……」
紅莉栖「んん? どした、急に」
岡部「頼む……」
紅莉栖「うん、まぁ……」
──ギュッ。
紅莉栖「ふぇ!?」
抱きしめられた。
岡部の長い腕が紅莉栖の華奢な体を抱きしめる。
すっぽりと岡部の中へと納まる紅莉栖。
一瞬、何が起きたのか理解が出来ず思わず固まってしまった。
ISスーツ越しに岡部の体温が伝わってくる。
身長差のせいか体全体を包み込まれるようなこの体勢は、心地が良かった。
紅莉栖「──って、ちょっ……」
我を取り戻し、声を上げようとした。
寸前で気付く。
岡部の手が、体が震えていることに。
紅莉栖「……」
岡部「……」
再び目を瞑る紅莉栖。
頬は赤く染まっていた。
数秒──数十秒か。
既に、自身では時間の感覚などわからなくなるほどの幸福な時間。
体感でそれはあっと言う間であった。
感じていた体温が離れていく。
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