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864: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/06(水) 02:25:59.58 ID:+PGmaAWdo


……。
…………。
………………。


紅莉栖「当っちゃった……わね」

岡部「あぁ……」

 2人、肩を並べてモニターを見つめる。
 控え室の電光掲示板には、目立つ赤色で“次戦です。準備をして下さい”と発光していた。

紅莉栖「大丈夫……?」

岡部「……」

 口が開かない。
 大丈夫もなにも、戦うしかないのだ。

 やらねばならない。
 “石鍵”を展開し、纏い、戦わねばならない。

岡部「紅……莉栖……」

紅莉栖「ん?」

岡部「目を……瞑ってくれないか……」

紅莉栖「んん? どした、急に」

岡部「頼む……」

紅莉栖「うん、まぁ……」

 ──ギュッ。

紅莉栖「ふぇ!?」

 抱きしめられた。
 岡部の長い腕が紅莉栖の華奢な体を抱きしめる。

 すっぽりと岡部の中へと納まる紅莉栖。
 一瞬、何が起きたのか理解が出来ず思わず固まってしまった。

 ISスーツ越しに岡部の体温が伝わってくる。
 身長差のせいか体全体を包み込まれるようなこの体勢は、心地が良かった。

紅莉栖「──って、ちょっ……」

 我を取り戻し、声を上げようとした。
 寸前で気付く。

 岡部の手が、体が震えていることに。

紅莉栖「……」

岡部「……」

 再び目を瞑る紅莉栖。
 頬は赤く染まっていた。

 数秒──数十秒か。
 既に、自身では時間の感覚などわからなくなるほどの幸福な時間。

 体感でそれはあっと言う間であった。
 感じていた体温が離れていく。
 


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