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894: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/08(金) 03:39:28.91 ID:T6cLchBfo


ダル「……はぁ」

 どのようなニュースを見ても心が躍らない。
 楽しくない。

 目的もなく、ダラダラと秋葉原のラボラトリーでPCゲームをしていた頃は楽しかったのに。
 まゆりは未だにラボを借り続けていると聞いていた。

ダル「久々に顔、出してみようかな……」

 携帯を手に取る。
 久しく使っていないため着信履歴は数ヶ月前のものだけだった。

 アドレス帳を開き、呼び出す。

ダル「って、こんな明け方にメールって迷惑だっつーの! やめやめ!」

 ポイと携帯をベッドに放り、自身もベッドに身を沈める。
 常に倦怠感が身を纏ってやる気が起きない。

ダル「……寝るか」

 布団を被り、目を瞑ろうとした。
 その時。

 ──ピピルピルピルピピルピー! ピピルピルピルピピルピー!

ダル「んおっ!?」

 携帯が着信を知らせる音を鳴らした。
 着信メロディーは懐かしのアニソンである。

ダル「こんな時間に誰だっつーの! 僕に掛けて来る友達なんていねーっつの!」

 自虐を含みながらも携帯を開く。
 映し出される非通知ナンバー。

ダル「なんぞ……嫌がらせ? いじめ?」

 見に覚えの無い着信。
 非通知はもちろん、今のダルに電話をかけて来る者など想像が付かない。

 時間も時間。
 午前4時前の明け方である……こんな非常識な時間に電話を掛けて来る人間など──。

 過去に、自身が親友だと思っていたあの男以外には考えられなかった。

ダル「……」

 ──ッピ。

 明け方のテンションからか。
 普段では絶対に非通知番号からの着信などに応答するはずの無い男が、通話ボタンを押した。

ダル「も、もすもす……」

 ────…………。

ダル「だっ……誰?」

 ────ダル。俺だ。

ダル「──おっ、お…………」




 オカリン。
 
 


 


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