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942: ◆H7NlgNe7hg[sage saga]
2013/03/09(土) 13:58:00.16 ID:oqiTbErRo

千冬「防御方法は無い。回避するしか手立てが無い。しかし攻撃は直線的だ、避けれない事は無い」

 簡単に言ってくれる。
 貴女ならそれは容易いかもしれないが、一撃致死のプレッシャーの中でどこまで攻撃を避け続けることが出来るのか。

 何人かの女性は歯をカチカチと鳴らし、震えていた。

真耶「しかし、見てください。先ほどまでは目で見えるほど強力だったエネルギーがもう視認出来ません。
   あの攻撃力です、全力の攻撃を常に振るえる訳ではありません。無尽蔵の様なエネルギーも無限では無いのです」

 ──おぉ。

 言われてみれば、と声をあげる。
 ここまでレクチャーを受けて、初めての朗報であった。

千冬「希望を穿つようで悪いが最後にもう1つ」

 3つ目。

 尾骨のあたりから伸びているケーブル状の何か。

 先端が尖っているコンセントのようなものだと思えば良い。

 ……これが最後になる。


 見てくれ。


 残った最後の戦士。
 “モンド・グロッソ”覇者。
 
 “ブリュンヒルデ”の称号を持つ、現役最強の操縦者“イーリス・コーリング”だった。
 彼女の動きは、この場に居る全員が最も正解だと思う動きをしている。

 一瞬の内に仲間が3人落されたと言うのに、冷静に対処していた。

 懐に入り、スラスターからの射撃をさせない。
 銛での攻撃は近接戦では意味を成さない。

 両拳が武器である近接特化型IS“ファング・クエイク”の双拳が遠慮無く“石鍵”に叩き込まれていた。
 拳王、拳聖、ゴッド・フィスト。

 彼女が持つ称号のどれもが拳を名乗ったものであった。
 拳を極めし者であるイーリスは、近接肉弾戦のみで世界の頂点へと上り詰めている。

 “石鍵”の攻撃は当らず“ファング・クエイク”の攻撃のみが当る。
 確実に“石鍵”の“シールド・エネルギー”は消滅しようとしていた。

 誰しもが息を飲む。
 このまま勝ってしまうのではないかと、無意味な幻想を抱きながら。

千冬「次のシーンだ……」

 千冬が声をあげた。
 “石鍵”が腰を横に振るようなアクションを取る。

 ケーブルの先端が背後から“ファング・クエイク”に突き刺さった。

 拳の弾幕が止む。
 徐々に動きを失う“ファング・クエイク”

 映像上ではわからないが、監視衛星は数値として捕らえていた。
 “ファング・クエイク”から“石鍵”へ流れ込むエネルギーの動きを。
 


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