過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART29【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲】京太郎「いざ、白糸台高校へ」PART29【安価】

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154: ◆c.38a0Ec1E[saga]
2012/10/21(日) 15:43:57.15 ID:6znA/iEho
京太郎「……あ」

はやり「あ」

自動販売機でコーヒーを買う。

顔を上げると、丁度はやりさんがそこにいた。

この間見たのとは違うけれど、似たようにフリルをあしらった衣装だ。

白いニーソックスが目に映える。

京太郎「お久し振りです」

はやり「また会えたねっ」

京太郎「ええ。はやりさんは、やっぱり呼ばれてここに？」

はやり「はいっ。私だけじゃなくて、他のプロも呼ばれてるんですよっ」

京太郎「へぇ、さすが白糸台……」

プロを招聘できるか。

はやり「すごいのは京太郎君もですよ」

はやり「聞きましたよ、合宿に来ているのは限られた人数だと」

はやり「選ばれたんですねっ」

京太郎「頑張りました」

はやり「えらいです。良い子良い子」

俺より年上のはやりさんに頭を撫でられるのは、別段おかしくはないけれど。

俺のほうが背が高いので、背伸びをして頭の前の部分だけを指先で撫でる感じだ。

なんというか、むず痒い……けれど。

屈託なく笑うはやりさんを見ていると、自然と、それもいいかな、と思える。

京太郎「はやりさんに教えてもらった甲斐がありました」

はやり「私はちょっとだけですよ」

はやり「教えたんじゃなくて、ちょっと手を添えただけです」

撫でるのをやめ、両手を後ろ手に組む。

小首をかしげるように、にこりとまた笑った。

はやり「頑張ったのは、京太郎君自身ですから」

京太郎「……」

はやり「後で、打てれば良いですねっ」

京太郎「……、そうですね。楽しみにしてます」

手を振って、はやりさんは行ってしまった。

さて。

俺も、対局室に戻ろう。

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