過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】神名あすみ〜6人目の少女〜part1【SS】
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2012/12/09(日) 21:32:54.92 ID:z2QNrFKi0
そう言うと杏子はほむらの方を向いた
力強い、凛とした目、固く結んだ口……
その顔には静かな決意があらわれていた
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2012/12/09(日) 21:33:39.89 ID:z2QNrFKi0
杏子「ほむらには礼を言わなきゃな」
ほむら「何のこと?」
以下略
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2012/12/09(日) 21:34:10.52 ID:z2QNrFKi0
ほむら「たいしたことじゃないわ」
杏子「でも救われたよ……感謝してる」
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2012/12/09(日) 21:35:06.68 ID:z2QNrFKi0
杏子「それとさ、アタシからお願いしたいんだ。アタシを仲間にしてくれって」
ほむら「私からもお願いしたいわ……さやか次第だけどね」
以下略
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2012/12/09(日) 21:36:17.13 ID:z2QNrFKi0
杏子「正確には親父の教会だったところ、なんだけどさ、アタシにとっては思い出の場所なんだよ。
家族で過ごした、アタシが契約した場所」
杏子「もっとも一家崩壊してからは一度も行ってなかった。嫌な思い出しかなかったからね」
以下略
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2012/12/09(日) 21:36:55.53 ID:z2QNrFKi0
ほむら「それとさやかのことに何の関係が?」
杏子「ちょっとばかり長い話になる」
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[saga]
2012/12/09(日) 21:38:56.50 ID:z2QNrFKi0
杏子「アタシの親父は正直で真面目な人だった。『バカ』がつくくらいにね。
どうしたら迷える人々を救えるのか、毎日そればかり考えてたよ」
杏子「それが高じて教義にはないこまで信者に説教するようになった。
以下略
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2012/12/09(日) 21:39:54.87 ID:z2QNrFKi0
杏子「翌朝には親父の教会は押しかける人でごった返していた。これで親父も報われるって思った」
杏子「でもさ、いくら親父の説法が正しくったって、それで魔女が退治できるわけじゃない。
だからそこはアタシの出番だって、バカみたいに意気込んでいたよ 。アタシと親父で、表と裏からこの世界を救うんだって」
以下略
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[saga]
2012/12/09(日) 21:41:20.64 ID:z2QNrFKi0
杏子「……でもね、ある時カラクリが親父にバレた。
親父はブチ切れたよ。娘のアタシを、人の心を惑わす魔女だって罵った」
杏子「親父は次第に壊れていった」
以下略
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2012/12/09(日) 21:42:23.37 ID:z2QNrFKi0
杏子「アタシの祈りが、家族を壊しちまったんだ。他人の都合を考えず、勝手な願いごとをして破滅を導いた」
杏子「その時心に誓ったんだよ。もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、この力は、全て自分のためだけに使い切るって」
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2012/12/09(日) 21:43:23.53 ID:z2QNrFKi0
杏子「奇跡ってのはタダじゃないんだ、 希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる、そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだ」
杏子「そうわかった気になってやさぐれていた。その日その日を面白おかしく生きられればいい、そんな刹那的な生き方をしていた」
以下略
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