過去ログ - 【魔法少女まどか☆マギカ】神名あすみ〜6人目の少女〜part1【SS】
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714:[saga]
2012/12/09(日) 21:35:06.68 ID:z2QNrFKi0

杏子「それとさ、アタシからお願いしたいんだ。アタシを仲間にしてくれって」

ほむら「私からもお願いしたいわ……さやか次第だけどね」

以下略



715:[saga]
2012/12/09(日) 21:36:17.13 ID:z2QNrFKi0

杏子「正確には親父の教会だったところ、なんだけどさ、アタシにとっては思い出の場所なんだよ。
   家族で過ごした、アタシが契約した場所」

杏子「もっとも一家崩壊してからは一度も行ってなかった。嫌な思い出しかなかったからね」
以下略



716:[saga]
2012/12/09(日) 21:36:55.53 ID:z2QNrFKi0

ほむら「それとさやかのことに何の関係が?」

杏子「ちょっとばかり長い話になる」

以下略



717:[saga]
2012/12/09(日) 21:38:56.50 ID:z2QNrFKi0

杏子「アタシの親父は正直で真面目な人だった。『バカ』がつくくらいにね。
   どうしたら迷える人々を救えるのか、毎日そればかり考えてたよ」

杏子「それが高じて教義にはないこまで信者に説教するようになった。
以下略



718:[saga]
2012/12/09(日) 21:39:54.87 ID:z2QNrFKi0

杏子「翌朝には親父の教会は押しかける人でごった返していた。これで親父も報われるって思った」

杏子「でもさ、いくら親父の説法が正しくったって、それで魔女が退治できるわけじゃない。
   だからそこはアタシの出番だって、バカみたいに意気込んでいたよ 。アタシと親父で、表と裏からこの世界を救うんだって」
以下略



719:[saga]
2012/12/09(日) 21:41:20.64 ID:z2QNrFKi0

杏子「……でもね、ある時カラクリが親父にバレた。
   親父はブチ切れたよ。娘のアタシを、人の心を惑わす魔女だって罵った」

杏子「親父は次第に壊れていった」
以下略



720:[saga]
2012/12/09(日) 21:42:23.37 ID:z2QNrFKi0

杏子「アタシの祈りが、家族を壊しちまったんだ。他人の都合を考えず、勝手な願いごとをして破滅を導いた」

杏子「その時心に誓ったんだよ。もう二度と他人のために魔法を使ったりしない、この力は、全て自分のためだけに使い切るって」


721:[saga]
2012/12/09(日) 21:43:23.53 ID:z2QNrFKi0

杏子「奇跡ってのはタダじゃないんだ、 希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる、そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだ」

杏子「そうわかった気になってやさぐれていた。その日その日を面白おかしく生きられればいい、そんな刹那的な生き方をしていた」

以下略



722:[saga]
2012/12/09(日) 21:44:32.83 ID:z2QNrFKi0

杏子「マミはそんなアタシを優しく包んでくれた。その時思ったんだ、まだやり直せるかもしれないって」

杏子「マミとの生活は居心地が良かったよ。でもさ、アタシが強くなっていくにしたがってグリーフシード不足が深刻化していった」

以下略



723:[saga]
2012/12/09(日) 21:47:00.55 ID:z2QNrFKi0

杏子「だからアタシは出て行った。魔法少女は一人で生きて一人で死んでいく、そういう宿命なんだって思った」

杏子「いや……本当は孤独に逃げただけなのかもしれない。弱い自分を守るために」

以下略



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