過去ログ - 【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
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176: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2012/10/22(月) 22:20:12.35 ID:rkXwbJ5ho

「も、分かった……から、だから……お願い、だから……もう、やめて……」

「あはは、分かってないなぁ……この椅子」

「や、あぁ……ひっ!」


 それから二十数分。

 流石に京太郎にも疲れが出始める頃、弘世菫は、嗚咽を上げた。

 蹴り、打ち、あるいはその複合を行ってきた。

 時たま時間を置きつつ、適度に痛みや体力が回復しない頃合いを見計らい、断続的に。

 こちらが疲れたら止められる。

 そう思わせるのも、あってはならない。どこまでも続くと思わせねばならないのだ。

 時々時間を置いたのは、大丈夫だと、終わりだと思った頃に再び襲いかかってくる――と教育するためである。

 ようやく許しを乞うた。

 それはつまり、彼女の胸にも諦観が芽生えたということなのか。限界が来た、ということなのか。


「こう、何度も言わせるって……ああ、ちゃんとお灸を据えてあげないと駄目ですね」

「やめっ……」

「だから、椅子が喋るな……って、言ってますよ、ね!」


 それでも、続けた。

 謝ってもまだ許されない。そう思わせるのだ。

 それに何より、彼女の精神力を侮ってはならない。

 一度はこちらの攻め手に降ったふうにして、再起を狙う。

 おそらく、それでも彼女のごときタイプにとっては十分な恥辱に等しいだろうが――それぐらいのことを考えつく筈だ。

 それからまた数分、弘世菫を激しく痛めつけた。


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