過去ログ - 【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2012/10/28(日) 21:59:24.22 ID:paSKWGEXo
京太郎の心は砕けた。ガラスよりも脆かった。
だが、ある時天啓を受けた。彼女の代わりにと手渡された本。その中に、ある一文があった。
【この地上でもっとも鋭利な刃物はケイ素――ガラス――である。】
【非晶質のガラスの刃は理論上、先端面積を限りなく0に近づけられ、これはあらゆる金属の刃を凌駕する鋭さを持つ。】
目撃者を捜して歩く日々。
彼女の病院と、街を歩く。それを繰り返す毎日。
両親が言った。もう忘れろと。不幸な事故だったと。
同級生が言った。お前の責任じゃないと。
部活の仲間が言った。あなたまでそんな様子になってどうするのと。
だが関係なかった。京太郎は妥協しない。
絶対にどこかに糸口がある。なければ作るしかない。
京太郎は潜った。地下へと。
いずれ奴らは吹聴する。どんなことでも、己の手柄のように騒ぐ。
その瞬間を見つけるしかなかった。
掴み取るしかなかった。引くと信じて。
「……重度熱傷状態では急性のショック症状がみられる。治療方法については速やかな輸液が求められる」
やがて熱を失う外野。
捜査の手を緩める警察。
残されたのは目覚めない彼女とその家族。
もう、忘れてください。彼女の両親はそう言った。
姉は変わらず、咲の手を握っている。
忘れる理由などなかった。
刻みつけてやる。奴らの死体に刻み込んでやる。貴様らが犯した罪の重さを。
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