過去ログ - 【咲安価】久「麻雀を?」京太郎「ええ、教えてください」 三局目
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2012/11/03(土) 02:32:45.29 ID:UUPXZhLjo
恐れや強張りと共存する術は、京太郎は持ち合わせていない。吐き気が募り、舌が渇いた。
それ故願った。強く祈った。
こいつらを、最低一人でも殺す。息が続くまで喰らいついてやる。死んでも道連れにしてやる。
その顔を引き裂いてやる。その腕を、足を破壊してやる。生きていることを後悔させてやる。人生を壊してやる。
咲に手を出した事に然るべき報いを受けさせる。それだけが重要だ。
咲を助けられなくてもいい。自分がどうなってもいい。ただ、絶対に殺す。
ここで負けたら命はない。そして、今の自分の命に価値はない。死んでも生きてても同じだ。使うしかない。道連れにするしかない。
ひたすらに殺意と捨て身で、恐怖と困惑を塗りつぶす。
自分を恐れさせるこいつらが憎い。そんなこいつらを殺す。それだけが目的なのだ。
無理やりにも心を奮い立たせて、思い込んだ。そうしなければ、きっと挫けてしまうから。
やがて、恐れは消えた。
いかなる手段を以っても、絶対に殺してやる――それだけが本心となった。
同時に心を沈める。視野を広げる。全てに注意を向ける。
男たちを見る。笑っていた。咲を車に連れ込まないあたり、どうやら、楽しんでいるらしい。
ポケットに手を入れたのが一人。運転席に一人。叫ぶ咲を捕まえているのが一人。脂付いた顔でこちらに足を踏み出すのが一人。
同様の経験があるのだろう。それ故の余裕が見える。
なおさら、気を引き締める。
初撃で一人を確実に戦闘不能にしなければならない。
投げ技など使えない。打撃にも自信はない。おそらく尤も簡単で破壊力のある関節技は時間がかかり過ぎる。寝技など無意味。
不慣れで不格好なボクシングポーズをとった。嘲笑が上がる。男たちが顔を歪める。
手加減してやれとか、怖いとか――そんな風に笑っていた。
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