過去ログ - 稲葉姫子【太一】「太一と入れ替わったわけだが、安価で行動しよう」
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(東日本)
2012/10/31(水) 06:38:24.21 ID:3idvpfWW0
伊織と唯は互いに情報交換した。
日曜日の予定などを確認すると、特別な用事などはなかった。
ただ、そこで問題としてあがったのが、桐山家は家族が全員揃って在宅中のため・・・・・・永瀬【桐山】が
そのまま家で過ごすと、演技であることがバレる可能性があるということだった。
――わたしの演技でさえ、バレる。わかってしまうのが、家族・・・・・・。
数時間、元に戻らない事態が起これば対処にも限界がある。
それ以上に、胸に苦しさを覚えてしまっているのかもしれない。
ごく普通の家族というものの姿に。
『伊織がこっちにくれば・・・・・・』
『それはちょっと避けたいな。お母さん、けっこう疲れてるから気を遣わせたくないし』
と、そんな短いやり取りの末に伊織は適当に誰かの家に押しかけると言い出した。
『誰がいいかな〜誰がいいかな〜♪』
『あ、青木以外でよろしく・・・・・・っていうか、稲葉もあんまり他人を家に上げたくないみたいだし、
消去法でいくと太一の家しかないんじゃないの?』
『ご明察。じゃあ、太一の家に行くね。向こうでなにか聞かれたら、彼女ってことにしておいてもいい?』
『ダメダメダメダメ!絶対ダメとはいわないけど、太一が嫌いなわけじゃないけどそれはダメ!』
『良いじゃん良いじゃん!妹さんに『お兄さんをください!』ってやってみたいし!』
『それならあたしは、その太一の妹が欲しい!超可愛いんだもん!わちゃわちゃしたい!』
『わちゃわちゃって・・・・・・まあ、とにかく太一の家に行くよ。反論は聞かない、以上!』
と、携帯の通話を一方的に切り、伊織は八重樫宅へ向かった。
適当な服を拝借し、手馴れてしまった桐山唯の髪をセットして、簡単な化粧をして、準備はすべて整った。
数十分後。
八重樫宅前。
永瀬【桐山】は太一の自宅へ訪れた。
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