過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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359: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/23(火) 22:16:50.61 ID:Vp0uc8Hy0
>>351鶴賀勢で一番動かしにくいのはむっきー、いや、別に嫌いなわけじゃないけど。

京太郎「……えっと」

？？？「おっと、ここにいたらお前さんが入れなかったな、悪い悪い」

？？？「ま、入れや」

京太郎「はぁ……」

どいてくれたので、中に入る。

……お母さんが一人、何か紙を目の前にして座っていた。

俯いて、こちらに顔を見せない。

京太郎「……た、ただいま」

恐る恐る話しかけると、顔を上げた。

……一言で表すなら絶望、だった。

叔母「……京太郎」

叔母「とりあえずコッチに来て……んで、隣に座れ」

京太郎「……はぁ」

叔母さんに誘われるままに隣に座った。

対面にその大きな人が座る。

？？？「んじゃ……とりあえず、今までの話を簡単に説明するぜ」

京太郎「ちょ、ちょっと待って、いったい何が――」

？？？「いいから聞け」

京太郎「……っ」

ギン、と睨まれ、思わず恐縮してしまう。

？？？「まず、俺は……まあ、俗に言うヤクザだ」

京太郎「……は？」

ヤクザ「最後まで聞け」

ヤクザ「……お前の母親が、俺の管轄の賭場で大負けしてな、大量の借金をしやがった」

ヤクザ「……で、お前の母親が連帯保証人にしたのが、この――お前の叔母さんだ」

ヤクザ「以上、簡潔な今までの説明」

京太郎「……」

いきなり、言われて、理解できるわけが無い。

どうしろと、俺にどうしろというんだ。

京太郎「……ってか、なんで連帯保証人になったんだよ」

叔母「気がついたら判子が盗られてた……十分か？」

叔母「……っあー。こんな風にあだで返されるとはな……」

叔母「……畜生」

ギリ、とおばさんは唇をかみ締めた。

血が出るほどに、苦しい表情で。

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