過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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671: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/24(水) 23:42:28.77 ID:J/QD6sOS0
京太郎「今日はありがとな」

桃子「こっちも楽しかったっすよ！」

京太郎「それはよかったよ」

桃子「ふふっ」

京太郎「それじゃ、また明日な」

桃子「また明日っす！」

玄関先で手を振る彼女に俺も手を振り替えした。

今日は送ってくれないらしい……まあ、モモのお母さんがご飯を作ってくれていたらしいが。

京太郎「……」

一人になって、街灯の光と夜の風を浴びて、自分が孤独であることを再確認する。

さっき、あれだけ騒がしかったから、楽しかったからこそ、この一人の時間が少しだけ苦しい。

京太郎「……飯、かぁ」

何か買っていったほうがよかったのだろうか。

叔母さんは……まだ寝ているかな。

京太郎「……」

京太郎「ま、いいや」

いざとなったら冷蔵庫の冷凍食品をまた温めればいい。

明日の弁当の具が少なくなるだけだ。

分かれ道をまがり、いつもの帰宅道へ。

この辺だったかな……何か変化があればいい、と思ったのは。

京太郎「……」

そんなことを思わなければ何も変わらなかったのだろうか……変わらずに過ごせていたのだろうか。

勿論そんなことはないけれど。

そう思わずにはいられなかった。

……さて、家についた。

臨時休業の札は寂しそうにそこについている。

京太郎「……ただいま」

きぃ、と扉を開けて中に入る。

真っ暗な店内を通り抜け、そのまま食卓の方へ向かうと、香ばしい匂いがしてきた。

いざそこへ向かうと、そこには昨日と変わらない美味しそうな夕食が並んでいた。

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