過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

↓ 1- 覧 板 20

909: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/26(金) 01:25:43.33 ID:D3mFHfyO0
京太郎「……」

ちっくたっくと部屋にある時計の音が大きく、ゆっくりと聞こえる。

もう15分経っただろうか。

それともまだだろうか。

……加治木先輩が出て行ったのはいつくらいだったか。

京太郎「……」

周りの人がイベントをこなすため、ネトマをするなか、俺は椅子に座って彼女達を待っていた。

どうしても、気になるんだ。

俺の友人が、ここに来るのかがどうかが。

ちっくたっく。

ちっくたっく。

ちっくたっく。

……扉の開く音がした。

京太郎「……」

顔を上げる。

そこにはげんなりとした表情の加治木先輩が。

……ああ、だめだったのかな。

そう、落胆しようとしたときだった。

少し遅れて、おどおどと、加治木先輩の後ろに隠れるように。

小動物のような、黒髪の少女がやってきた。

京太郎「……モモ？」

桃子「あ……京ちゃん」

桃子「えっと……え、えへへ、来ちゃったっす」

恥ずかしそうにモモは笑った。

その顔に涙の跡があるのは気のせいだろうか。

京太郎「……見つけてもらったんだな」

桃子「それっすよ……もう、聞いてくださいっす、京ちゃん」

桃子「えっと……加治木先輩ったらコンピュータ室に入っていきなり君が欲しいって叫ぶんすよ？」

桃子「一回でとまるのかと思ったら何回も、何回も、何回も……クサイ台詞が出てきて……」

桃子「もう、止めずにはいられなかったっすよ」

蒲原「……ユミちん、そんなことやったんだなー」

ゆみ「……私の人生最大の汚点だよ」

佳織「いや、それはいいすぎじゃないかな……？」

睦月「ほら、東横さんもいますし……」

桃子「人生最大の汚点で十分っすよ！」

桃子「こっちだってすっっっっごく恥ずかしかったっすからね！」

プンプン、と怒ったように東横さんは頬を膨らます。

でもその顔は嬉しそうで。

とってもとっても嬉しそうで。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/284.45 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ