過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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966: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 00:19:48.45 ID:sKRBMnIn0
～家で格好いい台詞の練習をするかじゅ～

ゆみ「……」

ゆみ「そんなにクサかった……だろうか」

私としてはそんなつもりはなかったのだが。

ぷくぷく、と抗議するように唇をお湯の中に沈めた。

……息が出来なくなって、すぐ戻す。

ゆみ「……本心を喋っただけなのになぁ」

心の中で、思いつくことをそのまま言っていただけだ。

それがクサいなどといわれたら……まるで私自身がクサい存在みたいじゃないか。

……もしかしてそうなのだろうか？

ゆみ「……いや、違うだろう」

というかそうであって欲しい。

ゆみ「……ふむ」

ええと、とりあえず今日言った台詞を思い出す。

……まずは、『私は君が欲しい』から始まったんだったか。

ゆみ「……」

ゆみ「……何がいけないんだ？」

何度も言うが、本心をそのまま口にしただけだ。

悪いところが見当たらない。

――しかし、クサいなどと言われるなら悪いところがあるのだろう。

どうせ暇だ、少しくらい考えてみてもいいかもしれない。

ゆみ「……何か修飾語を入れればいいのだろうか？」

主語目的語述語と本当に簡単な文字の列だ、それが原因か。

ふむ……。

……麻雀部部長の私は一年生の君が麻雀部に欲しい。

いや、ありきたりすぎるだろうこれは。

クールな私は可憐な君がこの上なく欲しい。

……ちょっと、違うか？

こう……格好いいというんだから……星、とか月、とか……。

星の王子様たる私は君という月を欲しているんだ。

……ああ、いいかもしれない、これ格好よくないか？

ゆみ「……なんだ、いけるじゃないか、ふふ」

少しだけ嬉しくなる。

よし、この調子で、どんどん考えていこう。

もうクサいなんて言わせない……せめて、格好いいとはいってもらわないとな……ふふ。

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