過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲：安価】京太郎「……家が無い」睦月「その12」【鶴賀】

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992: ◆tXdh2WZ0lM[saga]
2012/10/27(土) 01:24:15.91 ID:sKRBMnIn0
咲「走らせる気！？　せめて車とか使わせようよ！……っと」

『だけどそっちには馬も牛もいないんだろ……？』

咲「じ・ど・う・しゃ！　なんで馬車とかでいかせようとしているの！……っと」

『咲ならきっとそれでもたどり着けるさ！』

咲「その絶対な信頼は何！？　む……いいよ、行くよ、ぜぇ～ったいに京ちゃんに会いに行くからね！……っと」

そうだ、会いに行こう。

遠い距離なら、休みの日を使って。

少しでもいいから、京ちゃんに会おう。

『馬車で？』

咲「じ・ど・う・しゃ！」

すぐ返信しようとして、止める。

咲「……ま、日帰りは無理だからさ、今度の休みにでも京ちゃんに会いにいくかも。ちゃんと迎えに着てよね……っと」

自分の返信にくすり、と笑みがこぼれる。

どうして私は迷子前提なんだろ、ふふっ。

『……大変だ、家には馬も牛もない……っ！』

咲「そのネタいつまで引っ張るのさ、もーっ！」

声をそのまま携帯に写して、送信。

『おお、牛の鳴き声をかけたのか、流石だな咲！』

咲「うにゃ～～～～～～っ！！」

思わず叫んでしまった。

そろそろお父さんに怒られるかもしれない、やめないと。

咲「もう寝る！メールできて楽しかったよ！　お休みっ！……っと」

少し無理やりだったかな。

でも、すぐにお休み、と帰ってきたから安心する。

……同時に、寂しくもなった。

咲「……」

咲「やっぱり、京ちゃんと話すの楽しいな」

ぽつり、と呟く。

……。

はやく、会いたいな。

と。

彼の夢を見たいな。

と。

部屋の電気を消して、私は瞳を閉じた。

つづく？

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