過去ログ - 【テニヌ】京ちゃんが安価で最強チームを結成するそうです 第2ゲーム【マージャヌ】
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844:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県)[saga]
2012/11/02(金) 23:55:56.14 ID:Fkj/3DIvo

豊音「須賀ちゃんもよかったね!
   小鍛冶プロがこんなファンサービスするなんて聞いたことないよー」

京太郎「そーですね。俺も聞いたことないです。
    一生誰の耳にも入らないことを願います」


サインも握手も一緒の写真もいらないと断ると―――そのすべてをやり遂げた姉帯さんは隣で
地球最期の日を告げる神の声を聞いてしまった預言者みたいな顔になっていた―――それじゃあ
代わりにさーびすだよ、と元世界2位が取り出したのは彼女愛用のリップ(使いかけ)だ。


なぜ愛用でなぜ使いかけなのがわかるのかと言えば、人様の部屋で床に転がり、


「お買い物デートがしたいよおおおおおおお」


とゴネる3歳児のようなアラサーに根負けし、できたばかりらしい大型商業ビルまで同伴したのが
この須賀京太郎であり、そのとき財布の中身と等価交換で錬成させられたのがあのリップであるからだ。

レジを過ぎるなり早速使おうとする従姉妹を見て、あれこの人の干支俺と同じだよなLAPは1つ多いけど
などと無常感に満ちた感想を抱いたのがつい先日のことである。


頬にサービスとやらをもらう羽目になった。


明るい場所ではほとんど目立たないが、見る人が見れば京太郎の右頬にうっすらと浮かぶラインが
国内最強女子プレーヤーによるやたら丸っこいサインであることがわかるだろう。


これを書いたとき、連れの彼女には見えない角度で、
それでいて京太郎にはきっちり見せつける位置で従姉妹の唇が動いていた。


もちものにはなまえをかきましょう


身も凍る。
一刻も早くクレンジングクリームを入手し洗い落とさねばならない。ドラッグストアはどこだ。

できることなら今すぐ走り出したいが、


「楽しいなあ楽しいなあ楽しいなあ」


この世には楽しいことしかないのです、といったふうに歩く彼女を置きゆくのも忍びない。



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