過去ログ - 始まらなかった世界【魔法少女まどか☆マギカ】
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7: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 16:37:48.49 ID:gMqyD9490
「ええ……最近来た親戚のおじさんが『そっかー、仁美ちゃんも車運転できる年になったかー』とか言って、譲ってくださったの。もともと売る予定ではあったみたいですけど……」

「だからって……。つーか、仁美はまだ自動車学校にすら行ってないってのに……」

 そんなことを話しながら3人は車に乗り込んだ。
以下略



8: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 16:51:06.36 ID:gMqyD9490
「つか他の車は使っちゃダメなの?これよりは運転しやすそうなんだけど……」

「父に交渉はしてみたんですけど……運転手がさやかさんであることを告げたら、途端に渋り出しまして……」

「そういえば……さやか前にここに集まったとき、飾ってあった置物落として壊したよね……」
以下略



9: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:04:04.91 ID:gMqyD9490
「ん、ああ。行く途中に国道沿いにある花屋で買ってこうと思ってさ」
 
 仁美の質問に答えながら、さやかは発進準備を整える。

「よーし、さやかちゃんの運転テクニック、とくとご覧あれぃ!」
以下略



10: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:07:31.99 ID:gMqyD9490
「頼みますから落ち着いて運転してください、さやかさん……」

「さやか、サイドブレーキ解除し忘れてるよ……」

「……はい」
以下略



11: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:21:22.37 ID:gMqyD9490
            ※            ※            ※

 
 花屋に寄った3人は再び車に乗り、目的地へと向かっていた。

以下略



12: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:34:52.17 ID:gMqyD9490
「ふんだ、どうせあたしはバカですよーだ」

「いやバカとかじゃなくて集中力の問題……」

 そんなことを話しているうちに車は郊外の山道に入っていた。
以下略



13: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:39:39.32 ID:gMqyD9490
「そうだったんでしたわね。中3の時でしたから……4年前ですわね」

「そっかー、あれからもう5年も経っちゃったんだー。……そっかぁ」

「……さやかさん」
以下略



14: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 17:47:11.79 ID:gMqyD9490
 当然のことだろう。4年前の今日の出来事は、5年前の悲劇を思い出さずに語れるものではなかったのだから。
 
 そして、ほむらもまた5年前の今日のことを思い返していた。

 きっと死ぬまで忘れることはないであろうあの日のことを。
以下略



15: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 18:34:55.32 ID:gMqyD9490
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〜5年前〜 
ほむら視点

 雨の降りしきる中、私は冷たくなった鹿目さんの遺体にすがって泣いていた。
以下略



16: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 18:42:43.17 ID:gMqyD9490
『……あなたと契約すれば、どんな願いも叶えられるの?』

『そうとも。君にはその資格がありそうだ。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?』
 
 私は大切な友達が死んだことが、その命を理不尽に奪っていった魔女が許せなかった。
以下略



17: ◆/WV6dTMwLXv/[saga]
2012/10/22(月) 18:47:44.74 ID:gMqyD9490
―私は鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい―

 
 そう、言ったつもりだった。
 
以下略



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