過去ログ - 【咲】ハギヨシ「有給休暇もいよいよ」菫「最終日、ですね」
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138:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:28:52.34 ID:0yYDEgFb0

「ちょいちょい。二人だけで盛り上がってないで、あたしにも構ってちょーだいな」


とその時、跳ね回るポニーのような陽気な声が耳朶を打った。
以下略



139:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:31:38.93 ID:0yYDEgFb0

「そんじゃまハギヨシさん。今年も公衆の面前で赤っ恥掻いてもらうかんねー?」


私と咏さんが、テレビカメラの入るような場で、敵同士としてぶつかり合う機会は。
以下略



140:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:34:30.16 ID:0yYDEgFb0

プロ入り以来最大の鬼門と呼んで差し支えない、この交流戦の時期到来が、私は憂鬱でならなかった。


「どうしてあなた方は、この一戦にそうも身命を賭してらっしゃるのですか……」
以下略



141:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:38:39.65 ID:0yYDEgFb0

年が明けてすぐ、菫さんとともに長野へ里帰りした。


「あなたの実家は、いついつまでも龍門渕家ですわ。好きな時にお帰りなさい。それと――――おかえりなさい、ハギヨシ」
以下略



142:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:40:15.58 ID:0yYDEgFb0

「……確かに、代々の萩原家の一族には、墓などという高尚なものはありませんでした」

「え?」

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143:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:43:39.29 ID:0yYDEgFb0

その墓の様相を、言葉で語る気にはとてもなれなかった。
ただ私は、墓石の前に膝を突いて、目を瞑って、息を細く細く吐いた。


以下略



144:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:44:57.12 ID:0yYDEgFb0

それでもここまでやってきた。
伝えたい言葉があったから。
会わせたい人がいたから。

以下略



145:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:48:01.21 ID:0yYDEgFb0

そして月日は流れ、6月。


「萩原君、菫を頼むよ」
以下略



146:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:49:19.91 ID:0yYDEgFb0

最前列に旦那様、透華お嬢様、衣様。
次列に国広さん、井上さん、沢村さん。
その他見覚えのある使用人の顔がずらり。

以下略



147:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:50:42.97 ID:0yYDEgFb0

友人席には他にも、様々な人が駆け付けてくれた。
こうして見回すと、我ながら奇妙な人脈を持ったものだと感心させられる。


以下略



148:>>1 ◆eu7WYD9S2g[saga]
2012/10/25(木) 00:52:44.81 ID:0yYDEgFb0

「龍門渕のお嬢さんじゃないけど、しゃんとしなよ坊や。嫁さんが可哀想だ」


熊倉トシさん。
以下略



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