過去ログ - とある二人の超能力者
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2: ◆GMrZMmzGQc
2012/10/23(火) 02:12:46.66 ID:u1zrU7lP0
 少年は絶望した。

 
 雪のように白い髪と肌、宝石のような赤い瞳。何処か作り物めいた雰囲気のある少年を取り囲むのは世界で最も科学技術の進歩している都市、学園都市の最新鋭兵器。
 華奢な少年など一発で粉砕してしまいそうな巨大な砲口を向けられた少年の中にある感情はたった一つ、怯えであった。
 兵器を向けられている事への恐怖ではない。
 自身の『能力』によって、人を傷つける事が恐ろしいのだ。


 少年の能力。超能力を日常的に開発する学園都市において唯一、頂点である最強の力。『ベクトル操作』


 表皮から数ミリ浮いた能力膜に触れた物を問答無用で支配下に置く絶対の能力。
 デフォルトで自身に有害なものを『反射』してしまうソレは、少年を孤立させた。
 同じ年頃の少年たちを反射し、止めに入った親を反射し、通報を聞いた警備員を反射し、最終的には人を殺める兵器を反射して。


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