過去ログ - 【咲-saki-安価】魔王クエスト〜魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君
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201: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/10/28(日) 23:16:46.49 ID:rDKBHi+AO


菫「ん…もうこんな時間か」

　白糸台高校の午後の授業を終えた後、構内のベンチで飲み物を片手に一休みしていた菫は、ふと近くの時計に目をやった。

　クラスでも麻雀部でも多忙な位置にある彼女は、時々こうして無性に一人の時間がほしくなることがあった。

菫「部室に行かないと…いや、その前に照を拾っていかないといけないな」

　同級生で同じ麻雀部のエースになる宮永照は、菫にとって仲の良い友達の一人でもあるが、今日は放課後すぐに別室で雑誌のインタビューを受けているはずだ。

菫「まったくあいつときたら、高校三年にもなって、一人にしておくとすぐどこかにいなくなるんだから…」

　今年三年生を迎えて麻雀部の部長を引き継いだ菫は、いくらエースと言っても照の面倒ばかり見てもいられないのだが、一年の頃からそういう関係が続いてきたので、そう簡単に変わるものでもない。

菫「…行くか」

　彼女は立ち上がり、部室のある棟へと足を向けたのだった。

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