過去ログ - 【咲-saki-安価】魔王クエスト〜魔法少女と探偵とくのいちと目立ちたがりの姫君
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452: ◆Rf40X2USO7Yr[saga ]
2012/11/06(火) 19:13:27.74 ID:jPkanDvAO


※魔獣戦の戦闘描写から本編に戻るで


 魔獣たちは牛の頭に、辺りに漂う靄に溶け込むような薄青い体をした、奇怪な存在だった。

 その姿を見て取った菫の両手から魔力の波動がほとばしり、武器へと形を変える。

 敵を認めた魔獣たちも、辺りの靄をさらに濃くした得体の知れない吐息を吹きつけてきた。

 思わずそれを吸い込んでしまった菫は、意識が遠のいてよろめくのをおぼえた。

キュゥべえ「菫、しっかりするんだ!」

 呼びかけられて何とか体勢を立て直す。今、受けたのが、瘴気というやつなのだろう。間違いなく人間にとっては有害なしろものだ。

 続けざまに吹きかけられてくる瘴気を危ういところでかわしながら、菫は魔獣たちの頭上に有利な位置をとった。

 矢をつがえ、弓を引き絞って敵の一体を狙い射つ。素早い攻撃にたじろいだ相手は身をよじり、他の二体の動く余地をふさいで立ち往生してしまった。

菫「よし!」

 菫の武器が近接戦用の薙刀へと姿を変えた。勢いをつけて降下した菫は、その刃を閃かせて魔獣たちに斬りつけた。

 初撃をかわしきれずに三体の敵が転げ回る中、身を返した菫はもう一撃を浴びせ、その二体を屠った。

 断末魔の叫びと共に魔獣は力を失い、身体は散々に砕けて消滅していく。

 残る一体は最後まで菫に挑みかかってきたが、攻撃をかわされざまに薙刀を打ちつけられ、あえなく息絶えた。

キュゥべえ「おめでとう、菫。ひとまずは片付いたみたいだね」


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