293:第16巻[sage saga]
2012/12/15(土) 22:33:14.65 ID:+K/9mVCDO
――
轟!! という音が聞こえた。音源はアックアの足から伸びる影。
そこから巨大なシャチが海面を跳ねるように、莫大な金属の塊が飛び出した
全長5メートルを越す、騎士が馬上で使うランスに似た撲殺用の金属根棒だ
アックア「さて、小手調べは終わりである」
神浄「くっ!!」
神浄が空間を割って、武器を取り出すよりも早く、アックアの筋肉が爆発的に膨らんだ
神浄「っそおおぉ!!」
残像すら渦巻かせて真上から『五和』目掛けて巨大なメイスが振り下ろされる
五和「あ」
アスファルトで固められたはずの鉄橋。
それが、ズドン!! と一撃で揺さぶられた
あちこちで鉄橋を留めるボルトが破断していく不気味な音が響き、ライトアップに使われていた青白い明かりのいくつかが不自然に消えた
上条「ご…………は」
割り込むように五和に覆いかぶさった上条の体が決定的に圧迫された。肺から全ての空気が吐き出され、そこに鉄臭い味が混じる。
まるで地球の重力が数倍に増したようなダメージに教われ、上条は膝を落とした
上条(ぐ……五……和)
先程の衝撃で意識を失っているのか、地面に倒れた五和は動かない
朦朧とする意識、背後に迫った後方のアックアが上条へ向けメイスを構える
アックア「弱き者を狙い、それを庇う者のスキを突く。これぞ、『傭兵の流儀』」
アックア「さて、我が一撃を何発まで耐えれるか試して見るのである」ニヤリ
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