354:第16巻[sage saga]
2013/01/08(火) 13:32:33.24 ID:ojtmE1rDO
――
ドォン!! と破壊音が辺りに響く
神裂の一撃はアックアに向かわず、彼の背後にある物を破壊した
神裂「……」キン
アックア(!? 一体、何処を狙って――)
瓦礫の山に埋もれていた背景の一つ、錆び付いた有刺鉄線を!
アックア(……なるほど、そう来るか……ッ!?)
アックアが頭上を見上げた時、千切れて空を飛んだ鋭い針金が、ちょうど円の形になった所だった
さらに神裂のワイヤー、七閃が周囲一面を改めて切断する。瓦礫の山から次々と魔術的な意味が抽出され、彫刻のように出現する
現れたのは巨大な十字架であり、鋭い鉄杭のような釘であり、そしてイバラの冠だった
すなわち、
アックア「"神の子"の処刑であるか!!」
アックアという中心核に重なるように存在する、聖人と聖母の力。
アックア「!? ぐっっごっがああああああ!!!」
それらが外からの圧迫を受けて互いに競合を引き起こし、ギシギシと嫌な悲鳴を上げている
訪れた勝機
神裂は腹の底から力を込めて叫ぶ!
神裂「準備は整いました! 槍を持つ者よ、今こそ処刑の儀の最後の鍵を!!」
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