過去ログ - 「パネェっす!上条さん」
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40:第四巻[sage saga]
2012/10/25(木) 21:19:37.41 ID:KA8xofyDO

〜海の家わだつみ・一階〜


火野神作は『わだつみ』の床下に隠れていた


火野「エンゼルさま。お聞かせ下さい。エンゼルさま」

右手には奇妙な形をしたナイフ。左手にはノートぐらいの大きさの傷だらけの木の板


火野「エンゼルさま。どうすれば警察の目を逃れて無事に仲間の元へ辿り着けますか?」


ガリガリと。声に反応するように、自分の意思とは無関係に動く右手の先を火野神作は追いかける。

傷だらけに見えるものは、全て刻まれた文字だった。エンゼルさまからのメッセージである。


火野「エンゼルさま。それでは今回もイケニエを捧げれば助けてくれるんですね?」


刻まれる文字に火野神作はいつでも従って生きてきた。

エンゼルさまはいつでも正しい。

エンゼルさまの言う事を聞いていれば何も間違えない。


火野「エンゼルさま、エンゼルさま。それでは、イケニエはあの少年でどうでしょう?」


ガリガリと刻まれた文字は…


『(#・ω・)Φ[上条君傷つける、駄目絶対]』

『(#・ω・)Φ[面倒だからさっさと出頭しろやハゲ]』


火野「……エンゼルさま。それでは今日もエンゼルさまを信じます」



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