過去ログ - 鶇「一条 楽、私は――」
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2: ◆2YNp7KAeiU[saga]
2012/10/23(火) 21:50:18.57 ID:150oY1AE0


楽「……なぁ、鶇」


校門を出てしばらく歩く。
お互い一言も発する事はない。 これはいつものことだ。
そして、この後この男が口を開くのも、また――


鶇「……なんだ」


楽「……その、あのさ。 やっぱり、俺、お前のことが――」


鶇「……いい」


楽「……! いいって、お前!」


鶇「……私は、別にいいんだ」


『いい』。
日本語は便利だ。 この一言が、否定にも肯定にもなる。


楽「……」


鶇「私が嫌になったら、言ってくれ。 でも、それ以上の気遣いは、いらないから」


ぽつりぽつりと雨が滴ってきたところで、私たちは別れた。
民家が佇む通りには、車も、人通りも一切無い。


鶇「……私は――」


私は、何がしたいんだろう。




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