過去ログ - 美希「ホンキのミキを見せてあげる!! 」
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22:1 ◆I2jlM7s7F6[saga sage]
2012/10/26(金) 21:46:32.46 ID:EzlW5vRR0


「その決意、何か理由があるのですか。近いうちに大事なおーでぃしょんやこんてすとに参加するのでは」

 貴音がそう言うと、やよいは少しもじもじしてから、

「実は、来月にうちの事務所でユニットを作るみたいなんです。今はまだそのメンバーを選んでいるみたい
 なんですけど、私も選ばれてみたいな〜って……」

 って言った。なるほどね、でも今のやよいの状態じゃユニットもしっかり活動出来ないんじゃないの?
実力があっても選ばれるのはキビシイんじゃないかな。

「いや、そうとも言えないぞ。やよいをユニットとしてデビューさせて利益が出るって事務所が判断したら、
 やよいの家族にもお金が支払われるとか援助があるかもしれないさ…よ。業界じゃよくある話さ」

 ヘンな標準語で響が教えてくれた。スゴいね芸能界。ここは日本だけど、アメリカンドリームも夢じゃないの。

「来月までおよそ三週間ですか。かしこまりました。ではゆにっとのめんばーに選ばれることを目標にして、
 わたくし達は貴女を指導致しましょう。やや厳しい内容になるかもしれませんが、よいですか」

「は、はいっ!よろしくおねがいします!! 」

 両手を後ろにぐいーんとあげて、やよいが頭を下げた。よ〜し、ミキもガンバルの!!

「あれ?でもさっきやよいに教えることは何もないって言ってなかった?逆に教えちゃダメになっちゃうって」

 ミキが首をかしげると貴音と響はニヤリと笑って、

「わたくしもそのつもりでしたが、やよいのひたむきさに心変わりをしてしまいました。特別にもでるの奥義を
 伝授致しましょう」

「じぶ、私もやよいに協力してあげるよ!やよいの持ち味はそのままにして、今よりもっとパワーアップさせて
あげる。やよいならカッコいいダンサーになれるよ!」

 ゼンゼン心配してなかったけど、やっぱりやよいはみんなに好かれるんだね。ミキもやよいのこと
ダイスキだもん。

「ではさっそく始めましょうか。美希、貴女も準備は良いですね」

「いつでもOKだよ!! モデルでもダンスでもカラテでも何でもこいなの!! 」

 ミキがそう言うと、貴音はちょっとびっくりしたカオをした。どしたの?ミキなんかヘンな事言った?

「よくわかりましたね。今からわたくしが教える事は空手ではありませんが、大陸の拳法の練習です。
 それでは準備をしましょうか」

「たいりく?ですかぁ?」

 やよいがハテナいっぱいに聞いた。ミキもワケわかんないの。大陸って中国だよね?やよいもミキも
ブルース・リーみたいなマッチョさんになっちゃうの?




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