過去ログ - 美希「ホンキのミキを見せてあげる!! 」
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25:1 ◆I2jlM7s7F6[saga]
2012/10/26(金) 21:54:40.86 ID:EzlW5vRR0


***


 それから3日後。やよいの事務所のレッスンが終わって家に帰ってくる時間にミキ達は集まって、貴音の
特別レッスンを受けていた。で、今日が3回目なんだけど……

「それでは準備も整いましたし、始めましょうか」

「はいっ、よろしくおねがいします!」

 いつも通りのポーカーフェイスの貴音とゲンキいっぱいのやよい。でもミキはそろそろウンザリしていた。

「……タカコ、ちょっと質問があるんだけど」

「何ですか美希。やよいはもう準備出来てますよ。貴女も早くしなさい」

 何でもないように涼しいカオして言う貴音に、さすがのミキもイラっときちゃった。

「そろそろセツメイしてほしいの!! 3日連続でこんなことして何になるの!? 」

 ミキは頭の上のコップを地面にたたきつけようとして……あ、これやよいの家のコップだった……そぉ〜っと
縁側に置いて貴音に怒った。アタマの上と両手に水の入ったコップを載せて1時間ずっと立ってるだけなんて、
いい加減やってられないの!!

「おや、お気に召しませんか。これは古より伝わる歴とした特訓なのですが。家でもしっかり練習していますか?」

 やってるよ!! それでお姉ちゃんに見られて、今日の朝病院に連れていかれそうになったの!! パパもママ
もシンパイしてるし、学校でイジメられても泣かなかったミキが泣きそうになったよ!!

「は、はわわ……美希さんおちついてください〜……」

 アタマと両手にコップを載せたやよいが止めに入る。やよいもそろそろキレていいと思うな。こんなので
トップアイドルになれるわけないの!!

「タカコはミキとやよいをどうするつもりなの!? この特訓をしたらどうなるか、きっちりセツメイして
 もらわないとミキ今日はやらないもん!! 」

 ぷいっと首を横に向けて、ミキは不機嫌のポーズを取った。これはやよいのためでもあるの。やよいは何の
疑いも持たずにマジメにやってるケド、それで効果がなかったらかわいそうなの。

「はて、困りましたね。これは体の軸を意識して、体幹とばらんす感覚を鍛える大陸の拳法の特訓なのですが、
 その効果を説明するのはやや骨が折れます」

「そんなあいまいな言葉じゃナットクできないの。だいたいなんでモデルの特訓じゃなくて拳法の特訓なの?
 やよいには時間がないのに、そんな遠回り出来ないの」

 ミキがそう言うと、貴音は指をあごにあててちょっとだけ考えて、庭のすみっこに置いてあったやよいの
弟の三輪車を持ってきた。どうするのそれ?まさか漕がないよね?それはそれで面白そうだけど。





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