過去ログ - 美希「ホンキのミキを見せてあげる!! 」
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44:1 ◆I2jlM7s7F6[saga]
2012/10/29(月) 20:43:40.51 ID:tBDxBk1W0


「ん?なんだあの車。道の真ん中なんかに停めてジャマだな」

 響が言ったからミキも道の先を見ると、50メートルくらい先に真っ黒なピカピカのなが〜い車が停まってた。
リムジン?マンガとかで、お金持ちのコが送り迎えとかに乗るやつみたいなの。そのまま見てると、運転席から
タキシードをビシっと決めた白髪のいかにも執事なおじいさんが降りてきた。執事さんはそのまま、後ろの
ドアを開ける。するとそこからお人形さんみたいな、いかにもお嬢様な女の子が降りてきたの。

「……って、あれれ?あのコこっちにらんでない?響、何か悪いコトしたの?」

「な、何もしてないぞ!そういう美希こそ、KYな発言してあのコを怒らせたんじゃないのか!? 」

 ピカピカ光るカワイイ靴をカツカツ鳴らして、コワいデコ付き…いや目つきの女の子がこちらに近づいて
くる。ど、どうしよう、何かメチャクチャ怒ってるの…… でも逃げても追いかけて来そうだし、とりあえず
話くらいは聞いてあげようかな。

「『銀色の髪の毛のお姫様みたいな白鳥さん』と、『いつも元気いっぱいで笑顔がよく似合う響子さん』ね。
 『みきさん』ってのは真ん中のアンタかしら?」

 どうやらこのコ、ミキ達の事を知ってるみたいなの。あれ?でも偽名だな。どゆこと?

「そ…そうだけど……」

 ミキはおそるおそる返事をした。するとその女の子はミキを思いっきりにらみつけた。え?ミキに用が
あるの?響じゃないの?

「あんたが『三木』ね……、名前はどうでもいいわ。どういうつもりでウチのやよいに近づいたのかしら。
 返答によってはタダじゃ済まないわよ……」

「……?ミキはミキだけど?名前がミキで苗字は「どうでもいいって言ってるでしょっ!! 」

 ミキが自己紹介する前に、その女の子はブチ切れた。

「あんた達が何をしようが、やよいは絶対に渡さないからね!! 」

 ミキ達にビシっとゆび指して、女の子ははっきり宣言した。響もイミがわからないみたいで、きょとんと
してる。貴音を見ると、貴音は女の子じゃなくて執事さんの方を見ていた。早く帰らないといけないのに、
ヘンなお嬢様にからまれちゃったの。もうっ、パパとママに怒られたら、一緒にごめんなさいして
もらうからね!!






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