過去ログ - 美希「ホンキのミキを見せてあげる!! 」
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52:1 ◆I2jlM7s7F6[saga]
2012/11/02(金) 23:58:47.62 ID:2HJ7SzYy0


「え?貴音、この執事さんと知り合いなの?」

「はい。正確には、新堂殿がお仕えする水瀬財閥の御当主と面識があるのですが。一年ほど前に、ぱりの
 社交界のぱーてぃーでお会いしました。なるほど、この方がご息女の伊織嬢ですか」

 ザイバツ?しゃこうかい?なんだかリッチなコトバがすらすら出て来るの。そういえばいつもキレイな
カッコしてるけど、貴音もジツはお金持ちのお嬢様なの?

「いえ、わたくしの家は歴史が古いだけでごく普通ですよ。以前はわたくしは家の代表として社交界で
 挨拶をすることがございましたので、そのような御方と知り合うこともあったのです。現在は家督を
 妹に譲りましたので、もうそのような機会はございませんが」

「普通の人間が社交界のパーティーに行ったりしないぞ……相変わらず貴音はよくわからないな」

「ふふ、人には秘密の百や二百くらいはあるのですよ」
 
 貴音はいたずらっぽく笑った。ミキ、貴音のことまだ何にも知らないの。響は聞かなくてもペラペラ
教えてくれるケド。

「ちょ、ちょっと!! この私を無視するんじゃないわよ!! 新堂!! これは一体どういうことなの!? 」
 
 伊織があわてて確認する。執事さんは伊織にそっと耳打ちしていた。あふう、ミキなんだかねむくなって
きちゃったの。

「う……嘘……、アンタ四条家の人間なの……?どうして白鳥なんて名乗ってるのよ……?」

「申し訳ございません。やよいの前では理由あって素性を隠しておりました。その方がわたくし達とやよいに
 とって好都合でしたので」

 貴音が頭を下げた。響もつられて「ごめんなさい」って謝る。ん?ミキも謝っといた方がいいのかなあ。
でもミキは本名だし。

「ますますあやしいわね……、四条家の人間までが偽名を使ってまでやよいに近付いて、一体何を企んでいる
 のよ……」

 あらら、よけいにカンチガイさせちゃったみたい。だからミキ達そんなつもりはゼンゼンないのに。

「困りましたね。わたくし達はただ、やよいとれっすんをしているだけなのですが」

 伊織のセットクは、ミキ達の中で一番オトナの貴音に任せるの。響もおろおろしてるし、ミキもセツメイ
するのメンドくさいし。





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