過去ログ - 少女「治療完了、目を覚ますよ」 セカンド −オリジナル小説
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3:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/10/27(土) 19:36:57.16 ID:bldT30xD0
「早く私を殺して……」

光を失った瞳のまま、彼女は押し殺した声で叫んだ。

「どうしたの? どうしていつも、近づいてこないの?
どうしてそこでじっとしてるの?
殺してよ、早く私を殺してよ!」

男は動かなかった。

ただチェーンソーを回転させて、
こちらをマスクの奥の黒光りする瞳で見つめている。

理緒は頭を膝を抱き、そこにうずめてすすり泣いた。

「死にたいよ……死にたいよぉ……」

絶望しきったその声が、倒壊する家屋に響く。

顔を上げた時、そこには男の姿はもうなかった。


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