過去ログ - 宮永照はとある政治家の秘書になるようです 〜ムダヅモ無き闘い side‐S 〜
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16: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/10/28(日) 20:26:51.37 ID:5C6eJVTfo


 何だかよくわからないが、僕は十八歳の女性を家に連れて帰ることになってしまった。

 どうも彼女は重度の方向音痴らしく、放っておいたらいつも変な場所に行ってしまう
という。

 いや、方向音痴ってレベルではないぞ。

 麻雀が殺人的に強い一方で、その反動か日常生活ではかなりのポンコツに見える。

「失礼な、ポンコツとはなんだ。こう見えて、生活力は高いんだぞ」

 バスに乗りながら、照は抗議をした。

「じゃあ、料理のさしすせそを言ってみて」

「料理? さしすせそ?」

 どうやら、言っている意味がわからないらしい。こりゃ相当のお嬢様だね。

 彼女の通っていた白糸台は名前からしてお嬢様校のような感じがする。

「さ、刺身……」

「え?」

「お刺身が食べたい」

「おい」

「というかおなか減った」

 マイペース過ぎて、正直僕の頭はついていけなかった。

 麻雀でも日常生活でも、彼女は異次元の存在のようだ。

 しばらくバスに揺られた後、僕らは家に到着した。


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