過去ログ - 朋也「けいおん! after story?」
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679:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 23:00:07.27 ID:yDmEq53to
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そんなやり取りがつい先日にあった。

だから、こんな隣町で、俺と梓にとっては少しだけ苦い思い出があるこの場所で、こんな特別な日にばったりと会うだなんて思っていなかった。


岡崎「お前、今日はクリスマスパーティだったんじゃ…」

梓「それは17時から。…純、午前から午後にかけては予備校なんだって」

岡崎「へえ…大変そうだな」

梓「朋也は…なにしてるの?」


憂はいないの?

そう聞かれてる気もした。


岡崎「俺は…デートの仕込みっつーか…」

梓「あ、そ…そっか。そうだよね」

岡崎「あ、ああ…」


駄目だ。

やっぱり、どうにも上手く梓と話せない。


岡崎「…そっちはクリスマス会の買い出しか」

梓「う、うん…」

岡崎「………」

梓「………」


脳みそをフル回転させて話題を懸命に探して話しかけてもその努力も虚しく俺達はすぐに気まずい空気に戻ってしまう。

せめて、場所がここでなくて、日付が今日でなければもう少しマシだったと思うんだが…。


梓「そ、それじゃあ私いくね。…もう大体買ったから」

岡崎「あ、ああ……」


そんな空気を持て余したのか梓は俺に背を向けて店の外へと歩き始めた。


岡崎「………」


俺は黙って突っ立ったまま梓の背中を見送る。


岡崎「…くそ、振り向きもしないのかよ。あいつ」


自分から声はかけない癖に、こちらに未練を残さないあいつの姿には軽い苛立ちを覚えてしまう。

友達なんだ。

なのに、町でばったり会ったのに、こんなあっけなく別れていいのかよ。



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