過去ログ - 朋也「けいおん! after story?」
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683:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/31(月) 23:10:13.25 ID:yDmEq53to


岡崎「……」


なんで、もう少し待ってくれなかったんだ。

憂と会ってから、降って欲しかった。

そうすれば、俺は憂と一緒にこの初雪を心の底から喜び合うことができたんだ。


梓「……」


今年初めての雪。

世間的に一番歓迎される日に舞い降りた、望まれて生まれてきた白い妖精たち。


岡崎「周りの奴ら、皆嬉しそうだな。…こんなの、ただ寒いだけなのにな」

梓「…うん」


空を見上げてはしゃぐ学生たち。

喫茶店の中から外を眺めるカップルたち。

少し迷惑そうな顔をして町を急ぎ足で駆け抜けるコート姿の社会人。

嬉しい人も、楽しい人も、ただ迷惑なだけの人も…。

今日という日の意味を理解して、それぞれの日常に、ちょっと特別な何かを期待したり、楽しんだり、我慢したりしている。


岡崎「…寒いな。さっさと駅まで行こうぜ」


俺はそういって歩のスピードを速めて駅の方に歩き始める。

幸い傘をささなければいけない程の雪ではなかった。

けれど、そのうち雪は勢いを増して町を包み込んでしまうかもしれない。



梓「と、朋也っ!」


なのに、隣を歩く梓は歩を止めてしまった。


岡崎「なんだよ…。どうかしたか?」


梓「……そ、その……えっとね……」






梓「少し……歩かない?…雪、綺麗だし」



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