8: ◆EY2wfgakAQ[saga]
2012/10/29(月) 01:42:59.35 ID:eMAGemGK0
学生時代はアティも俺も本の虫だった
まぁお金を出してくれている故郷の皆に申し訳なかったのが大きいだろう
それでも学校生活は楽しいと言えるものだった
だがそんな生活にも変化は来る
卒業というどうしようもない分岐点
それはいつも一緒だった俺たちにも訪れた
アティ「配属先、海軍なんだって?アズリアと一緒だね」
レックス「うん。アティは陸軍か」
アティ「私も一緒が良かったけど…こればっかりは仕方ないよね」
卒業式から配属までの、長くて短い休暇
そんな折、アティと話す機会に恵まれた
アティ「ちゃんとアズリアを護ってあげてね」
レックス「…うん」
アティ「もぉ!なんて顔してるのかな?」
笑顔で人の頬を摘むアティ
無理やり笑顔を作らされた
レックス「ひ、ひゃいよアヒィ…」
アティ「あはは」
全く、人の気も知らないで
いつでもアティは屈託ない笑顔をくれる
アティ「私は大丈夫だよ。それより心配なのはアズリア。あの子、見た目ほど強くないから」
レックス「そんなこと聞かれたら切り刻まれるよ」
アティ「だからこれは内緒の話」
いたずらっ子のような笑顔
それはいつも見ていたアティの顔だった
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