10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)
2012/11/04(日) 18:49:02.19 ID:ENjmA6rV0
メアリー「さあ弟におやすみをいいなさい」
メアリーがディーンの頭を撫でる。ディーンがベビーベッドの柵に近づくと、サムが嬉しそうに声を立てて笑い手を伸ばした。
ディーン「おやすみ、サム」
ディーンはそう言って、サムの小さくてしっとりとした温かい手を握った。
眠くて手が温かくなっているのだ、と母親が前に教えてくれたので、遊びたいと思ったが我慢した。
メアリーがサムを抱き上げるとサムはメアリーの胸にその頬をぴったりと寄せる。メアリーとサムにとって至福の一瞬だ。一日たっぷり遊び、
沐浴してさっぱりし、おっぱいをたっぷりと飲んで、眠りに就く前の抱擁。
メアリーはサムにキスするとベッドに戻した。サムは機嫌よくベッドの中で笑っている。
滅多に泣くことのない子だった。すぐに眠りに就くだろう。メアリーは腕や肩に一日の疲れを感じた。決して不快なものではない。充実した
疲労だ。この後、ジョンに子供たちの世話を任せて入浴し、先に眠りに就く。深夜の授乳とおむつ替えのために。
シャワーをすませてパジャマ代わりのTシャツとスウェットを着込んだジョンが部屋に現れ、ディーンに呼びかけた。
ジョン「ディーン」
ディーン「パパ!」
ディーンが走って腕の中に飛び込むと、ジョンがディーンを軽々と抱き上げる。もうメアリーには出来なくなってしまったことだ。
ジョンはスポーツマンらしく厚い胸板と太い腕をしている。だがマッチョなタイプではなく、むしろ文学青年のようなナイーブさがある。
メアリーは初めて出会った時にはそのギャップに好感を持ったものだ。そして彼の目だ。濃い茶色をした大きな目は、ふとしたときにはまるで子犬のように可愛らしく見えるのだ。
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