72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/12/16(日) 00:25:36.16 ID:ws3PgAhm0
街に繰り出し、様々なところを歩きました。
住み慣れた街でも、みゆきさんと一緒にいると何もかもが新しい発見に繋がります。
みゆきさんの好きな絵本を多く取り扱っている本屋ではみゆきさんが黙々と、しかし表情は喋々としていました。
その姿をよく知っているのは私だけではなく、ここの店員やお客さんもみゆきさんを見守っていました。
何だか、私だけのみゆきさんではないことが妙に不満に感じられて、どこか虫の居所が悪いです。
そうしている内に辺りが暗くなり、人の影も少なくなっていきました。
れいか「みゆきさん。帰りましょうか」
名残惜しいですが、帰らなければいけない時間です。
みゆき「れいかちゃん……今日は一緒じゃダメかな?」
遠慮がちに袖口を掴んで、私を引き留めるみゆきさんはどこか儚げで私の目を離しませんでした。
その小動物的な行動に胸がギュッと締め付けられ、私の理性を揺さぶりました。
……気が付けば私は、再びみゆきさんの家にお邪魔していました。
お夕食もいただき、みゆきさんの部屋で一緒に過ごしました。
そういえば、家族への連絡を怠っていました……。
お電話を借りようと育代さんに話したところ、すでにその話は私の代わりにしてくれていたみたいです。
育代「みゆきが待っているから、早く行ってあげて」
感謝して、みゆきさんの部屋に戻ります。
一年間あったことを話していると、時間はあっという間に過ぎ去っていきます。
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